事故により生じた精神疾患は補償される可能性は低いです。

交通事故に遭った時、特に追突など相手の過失が100%だったり相手が信号無視などで交差点に突っ込んでくるなど相手側の過失が大きい場合、車に関してはもちろん体のけがも相手の保険会社から補償してくれることになります。

そして相手の保険会社の担当者も治療が終わるまでは定期的に電話をかけてきて体調などの状況について把握することがほとんどです。

しかしながら仮に事故による体のけががなかったり、あるいはけがをして後遺症なく回復したとしても中には事故に遭ったことによって気分的に車の運転をしたくなくなったり、あるいは事故現場付近は思い出すから二度と通りたくないといったようないわゆるPTSDなどの精神疾患を引き起こすことがあります。

中には事故に遭った後体のけがが一切なくてもまた同じような事故に遭ったらとどうしようといった不安を感じるようになり、車を全く運転できなくなってしまったり道を通れなくなったりすることもあります。

その結果仕事を解雇されたり学校を留年して経済的に大きな損失を受けることも少なくないのです。しかし精神疾患に関しては目には見えず診断も医師によって大きく異なることもあるため、この交通事故をきっかけとして発症したかどうかははっきりしないものです。

なので交通事故をきっかけとして心療内科や精神科に長期間通院したとしても費用を一切補償されないということがほとんどです。

このような状況では精神的な被害を受けたということで慰謝料が多少支払われる程度となっているのですが、体にけがをしていない場合は多く支払われたとしても数万円程度で長期にわたって通院するにはとても足りるような額ではありません。

もし交通事故で精神疾患を引き起こしたということが確実であれば裁判をして補償額について相手側と争わなければいけないのですが、仮に精神疾患を発症したと認められても裁判費用がかなりかかることからかえって損をすることもあります。

そのため交通事故で引き起こされた精神疾患は自費で治療しなければならず、場合によっては一生付き合っていかなければならないと考えておくべきです。

そのようなことからできる限り事故には遭わないよう夕方には早めにライトを点灯させたり、あるいは十分な車間距離を取って追突されそうになっても前進して避けられるようにしたり、交通量の多い場所を通らないように心がけたりするなどして普段から気をつけて運転すべきなのです。